年上の人に勧めてもらった女性作家さんたちいろいろ
おもしろいよ、っていう評判のさいきんの作家さんの話題になった小説を読んでたんだけど。
どうしても文体が合わない。
「- 会話 -」が並ぶだけの会話のみで話が進行する場面が多いし。
さらさらどんどん読んでいけちゃうぐらいに読みやすいんだけど、その代わり、心にひっかかる言葉がひとつもなくて、どんなに読んでも味をかんじない文章。
わたしにはそんな無味無臭の小説を読み続けるのがめんどくさくなって、結局途中で投げ出した。
その話を、さいきんよくおしゃべりするようになった「書く仕事」で知り合った年上の女の人にした。
わたしの親世代の人で、文章関係の仕事をしてる人。
『スプートニクの恋人』がすっごいこころに残りすぎたから、そこまで胸が詰まるような余韻を残すようなものじゃなくて、もう少し軽く読めて、でもじんわりしたなにかが残って、それが心地好い感覚だったりする小説読みたいなー、って話をした。
たとえば?って聞かれたから、咄嗟に出たのが、ジュンパ・ラヒリの『停電の夜に』。
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物語を描く、というより、人を描く、っていうかんじの小説。
そういうのを、いろいろ読んでみたい。
だからわたしは、個人の日記にすぎない地味なブログが相変わらず好きで、ドラマティックな話なんて求めてなくて、書くほどもないような他愛ない日常の描写とか、「その人」が書く「言葉」を味わいたい。
「人を描く」ということにも、書く仕事をするようになって興味あるし。
ものすっごい派手でおもしろいストーリーを考えつく才能より、「人」を淡々と描き出せる才能がほしい。
っていう話をいろいろしてた。
そういう話が出来る人と知り合えるとこがこの仕事のメリット。
そしたら、さいきんの作家じゃなくて昭和の作家には味わい深い文章を書く人がたくさんいるよ、って言われた。
それで、「フツーの日常の中の人」を描くのがうまい女性作家さんをいろいろ教えてもらった。
平岩弓枝さん
向田邦子さん
津村節子さん
田辺聖子さん
よしもとばななさん
江國香織さん
小池真理子さん
よーし、読んでみるよー。
っておもって、ブックオフに行った。
(びんぼーだから古本屋でごめんなさい。。。ちゃんと新刊買える身分になったらちゃんと本屋さん行きます。。。。。)
そしたら、これ見つけた。
停電の夜に - Interpreter of Maladies【講談社英語文庫】
- 作者: ジュンパラヒリ
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 2007/04/11
- メディア: 文庫
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わーい、わーい。ジュンパ・ラヒリの短編集の原書。
たぶん、わたしには難しすぎる英語だとおもうけど邦訳の文庫も持ってるから、少しでも読めるといーなー。
それと、文庫の表紙のうしろに書いてあるあらすじで選んできた小説が数冊。
小説じゃないけど、こんなのも見つけたからつい買った。
さいきんになって、春の失恋からぜんぜん立ち直れてないじぶんを自覚して、それをちゃんと認めて受け入れることにした。
いろいろ感情の変化を経て、じぶんではものすっごい苦しんでもがいてきたつもりだったけど、ぜんぜんつらさに溺れてるプールの水面に顔がだせてない。
その「つらいプール」から上がることができない。
一般的な恋愛論とか、わたしはそういうの、ぜんぜんキョーミがなかったんだけど。
いまになって、なんでじぶんが少しも前に進めないのかかなしくなって、「失恋の立ち直り方」みたいな話題に飛びつくよーになった。
そんなじぶんにびっくりしてるけど、そーやって生き方をマニュアルに頼るような、恋愛するとつまんない女になるタイプなんだとおもう、わたし。
ちょーど車でつけたラジオでそんなテーマを取り上げられてたりして、つい熱心に聞いちゃったからねー。
でもそれは、わたしにはなんの役にもたたない内容、だったけど('_')
これは、さいしょは単純に「一条ゆかりさん」が書いてる、ってだけで手にとってみた。
お母さんがすごい好きで、だからわたしも『有閑倶楽部』は読んだ。
『有閑倶楽部』はすっごいおもしろいし、一条さんの絵ってものすっごーーーーいきれいだよねー。
あと、タイトルとかぜんぜん覚えてないけど、ヴァージンの女の子が結婚してる男の人を好きになって、その人に初えっちしてもらう、っていうストーリー。
ただの不倫モノとはちょっと違ってて、なんか好きなマンガだった。(でもタイトルと話のこまかいとこはぜんぜん覚えてない。もういちど読んでみたいなー)
一条さんのこの恋愛本、買おうとおもったのは、中に描かれてるマンガがおもしろかったのと、「セックス」や「不倫」を否定的に書いてなかったとこ。
「不倫」をただ否定してる考え方、って、わたし、なんでそんなにただしく恋愛できるのかフシギだから、ただ「ダメ」っていう話はつまんなくて。
かといって、愛人主義、みたいに「愛人」論になるのもあんまりキョーミない。
ちょっと読んでみたいなー、ってかんじたから、この一条さんの本は買ってみた。
読んだら感想書くよー。
ってことで、いろいろ買った本のうち、平岩弓枝さんのを一冊、もう読んだんだけど。
すっごい内容だった。
ストーリーがものすっごいドラマティック、っていうわけじゃなくて。
20代前半のびんぼーフリーター独身女(わたし)とぜんぜん関係ないよーな「ごくフツーにまともな結婚をした人たちの結婚生活」の話なんだけど。
この時代(昭和51年頃に書かれてる小説)の「フツー」が、わたしから見ると「どひゃー」なのね。
その「どひゃー」感がものすごくて、なんかヘンな余韻が残った。
これはあとでブログに感想書く。
正座して背筋伸ばしてぱそこん打ちながら感想書かなくちゃいけないかんじの
「どひゃー」感。
ほかにもいろいろ昭和的な小説買ったから、読んだものから感想書いていきまする。
るるる。
じゃあのー。