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ひまつぶしのーと

ヒマつぶしに書いてます

『無縁坂』 - 物語性のある歌詞にいろいろ想像してみた

またラジオの話。

ラジオだけがわたしの社会、みたい。

 

ラジオで森鴎外の『雁』の話をしてて。

この小説の舞台は東京の無縁坂。

それで、その話の合間にかかったのが『無縁坂』っていう曲だった。

 

わたしは初めて聞いた曲だったけど、グレープっていうバンド(?)の昭和の曲で、作詞作曲はさだまさしさん。

 

運転しながらラジオ聞いてたから、流れてきた曲もそのままなんとなく聞いてたけど、なんかものすごい聞き入っちゃう歌詞だった。

 

メロディも声も美しい曲で、歌詞はものすごい文学的。

 

www.uta-net.com 

 

全文掲載したいぐらいだけど、それはダメだから歌詞サイト見てねー。

有名な曲らしいから、年上の世代の人は知ってる人多いとおもうけど。

 

この『無縁坂』に思わず聞き入っちゃったのは、歌詞にものすごい物語性があったから。

いちど聞いたぐらいだと、どんな意味なのか考えこんじゃう。

 

いまのJ-POPは曲はカッコイイけど、歌詞は好きとかしあわせとか感情そのものをそのままの言葉で表現しただけで、メッセージ性が強くてわかりやすい、っていうのが多い。

だから、こじらせた歌詞とか、直截的ではない詩的な歌詞とか、そういう曲に出会うとものすごい惹かれちゃう。

 

膨大な楽曲が次から次へとリリースされるけど、歌詞の才能がある人、って、そんなに多くはない気もする。

単に、わたしの好みの歌詞が少ない、っていう主観の話になっちゃうけどねー。

 

 

『無縁坂』はラジオで聞いただけで覚えやすい曲だったけど、帰ってからネットで歌詞をじっくり読んでみた。

 

「母」が若い頃で、「僕」がこの歌詞の歌い手。

だから、「子どもがいる女の人」の物語だとわかる。

 

でも。

 

坂をのぼるたびにいつもため息ついて。

 

運がいいとか 悪いとか
人は時々 口にするけど
そうゆうことって確かにあると
あなたをみててそう思う

 

///『無縁坂』詞:さだまさし

 

この「母」は、しあわせなのかな。

そーじゃないのかな。

 

わたしはそれをずっと考えちゃった。

 

読解力がないから、歌詞を読んだだけでははっきり意味はわからなかった。

そこに「物語性」をかんじて、この曲を聞きながら、「母」の人生を想像する。

 

 

忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめる様な

 

///『無縁坂』詞:さだまさし

 

ここに並べられた言葉には、「しあわせ」をかんじない。

 

無縁坂って、不忍池から東京大学までの坂道なんだって。

だから、「不忍」「無縁坂」はただ地名を並べたようだけど、「忍ぶ」と「かみしめる」っていう言葉もいっしょに並ぶことで、地名に違う意味も含むようにかんじれる。

 

忍び難いことを忍んで、振り返りたくなる過去を振り返らず、いろんな想いはため息ひとつで済ませてグチは言わず。
そんな「人生」を、わたしは想像してしまう。 

 

もっとしあわせな人生があったかもしれない「母」は、「僕」には、「運が悪い」と思えたのかな。
でも、そんな運の悪さを流すように生きてきた「母」自身は、じぶんを不幸だとは思わずに生きたのかもね。

そんな「母」の人生を思いやれる「僕」は、「母」にしあわせに育ててもらった、ってことなんだとおもう。

 

「母」がのぼる無縁坂は、なにかとの「無縁」をあらわしてるのかな、っておもった。

 

好きな人がいたのに、その人とはケッコン出来ない事情があって、違う人とケッコンして、それで出来たのが「僕」。

 

そんな想像にも、いくつも物語性があるね。
なんで好きな人とは結ばれなかったのか。

 

それとも。
しあわせなケッコンをしたつもりだったけど、夫や嫁いだ家の人たちはけっきょく「他人」でしかないとかんじてしまう生活だったのかも。

 

「他人」という「無縁」をかんじながら、唯一じぶんと血の繋がりのある我が子の手を握って、その「縁」を守るために「不運」に背を向けて生きた女の人。

 

 

この歌詞にはいろんなドラマが含まれていて、いろんな小説が書けそう。

 

すごい歌詞を書く人だなー、って、さだまさしさんのことおもった。

 

歌詞を小説化するのもおもしろそう。

 

っておもったら、そんなことやってるのはとっくにいろいろあった。

 

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あとはこんなの。

 

アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 (角川文庫)

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著作権があるからネットで公開したりはできないけど、小説書く練習で、じぶんの好きな曲から書いてみるの、たのしそう。