ひまつぶしのーと

ヒマつぶしに書いてます

おっさんプレゼントもらった♡

すっごいうれしい贈り物もらった♡

 

職業としての小説家 (Switch library)

職業としての小説家 (Switch library)

 

 

これ♡

これもらったのー♡

 

このまえ、ブルータスが、今年のわたしの誕生日のプレゼントまだだったからなにがいいか、聞きにきてくれたの。

なんとなく惰性で毎年、お互いの誕生日にプレゼントあげ合ってるからねー。

 

今年はわたしはぜんぜんお金ないから、わたしももらわなくていいよー、っておもってた。
でも、いいから欲しいもの言って、って言われて。

 

今年のオレは金があるから好きなものなんでも言っていいよ、ってすごい太っ腹なこと言ってきた。
それなら10万円ちょーだい、って言ったら(いちおう誤解されないように言うけど冗談です)、現金はかわいげがないだろ、って怒られた。
それならせめてギフト券とかにしろよ、って。

 

うーん。
ギフト券くれるなら、アメーバのプリカがいいかなー。
って、「いまいちばん」わたしが欲しいものをかんがえたけど。

それ欲しい、って言ったら、ピグやってるのバレて、ID教えろ、ってしつこいよねー、っておもったからやめた。

 

それならアマゾンのギフト券がいいかなー、って考えたけど、いまのわたしは生活費になっちゃいそうだからやめた。

 

それなら図書カード?っておもったけど。
図書カードもらうなら、欲しい本をもらったほうがうれしいし、プレゼントっぽくていいよねー、っておもった。

 

なんか欲しいアクセとか服とかバッグとかないの?って聞かれた。
今年のオレはそんなに高くなければブランドのも買ってあげれるよ、って。

なんかものすごい太っ腹なこと言ってもらったけど、そしたらわたしがお返しのプレゼントのハードルが高くなっちゃうからねー。

じゃあオレがアクセ選んであげる、って言われたから、それはやめてもらった。
まえにもはなんどかアクセもらったことあるけど、ブルータスの好みとわたしの好みはぜんぜんちがうんだよね。

ブルータスのイメージする「かわいい女子」にさせたくて、そういうのをくれるから。
いつも、わたしはかわいげがなさすぎるから、もう少しかわいげがあればモテるはず、ってブルータスからいらないアドバイスされてる。

 

そのブルータスの「かわいげ」のイメージに合う女子に、わたしはぜんぜんなりたくない。

べつにモテたいともおもわないし。

 

って言っても、ブルータスは「かわいい女子」になんかいろいろ理想もってて、女は少しでもかわいいほうがいい、って思ってるから、わたしにもそうしろ、って親切のつもりでうるさい。

だから、わたしはそれうるさく言われるたびに、ブルータスが虫見ても泣かないオトコになったら、わたしもかわいいオンナになるよー、って言い返してる。

 

そんなオトコにはブルータスは永久になれないとおもうから、わたしも永久にかわいいオンナにはならないよねー。

 

それなら本ちょーだい、って、わたしは欲しいものを決めた。

なんの本?って聞かれたから、いろいろ欲しいのあるけどどれにしよーかなー、って考えて。

 

じぶんではお金に余裕がない限りは買わないけど、もらえるなら持ってたいなー、っておもった本をおもいついた。

 

村上さんのところ

村上さんのところ

 

 

これね。

これなら値段も手ごろだし。

 

村上春樹の本が欲しい。今年のさいきん出たやつ。ムラカミサンノトコロ、って言うの。小説やエッセイじゃなくて読者からの質問と回答の内容なの。おおきな本屋さんには目立つとこにあるとおもう」

って、口頭でリクエストした。

 

そしたら。
村上春樹なんてわかんねーよー、ってぶーぶー言われた。
ブルータスはラノベしか読まないからねー。

「だーかーらー。ツタヤとかに目立つように置いてあるから。店員さんに聞けばすぐわかるはずだから。ムラカミサンノトコロ、ね。村上春樹の質問の本、でも通じるとおもう」
って言った。

 

あんなのおっさんが読む本じゃないの?って言われた。
ブルータスの「村上春樹」イメージは、そんなかんじらしい。

 

いーのいーの、わたし、おっさんだから、って言ったら、「おっさんが書いた本っておもしろい?共感するの?女は女の小説のほうが共感しないの?」って言われた。

 

おっさんが好きだからいーのいーの、って言った。
そしたら、さいきんの女子っておっさん好きだよなー、なんで?ってぶつぶつ言われた。

 

いまの職場にいるかわいい20代の女子が40代のおじさんと不倫してたんだってー。

ショックだったみたいな言い方してたから、ブルータスもおっさんになれば年下のかわいい女子にモテるよ、って無責任に励ましといた。

 

それから後日。

ほんとに買いに行ってくれたブルータスから、本屋にいるけどー、って電話が来た。

「ムラカミサンチ、なんてないけど」って。

「村上さんのところ、だよー」って言ったら、

「さいきん出たやつでいーの?さいきん出た村上春樹の、って店員に聞いたら、ジデンテキエッセイっていうのがある棚に連れてこられた」

って言うから。

 

「あー、それも欲しかったんだよねー。でもそれは高いからいーよー」

って言ったら、「じゃあ、これ買う」って言うから。

「ムラカミサンノトコロも欲しかったから、そっちでいーよー」って、慌てて安いほーをリクエストした。

 

「でも、ムラカミサンチはないし。まあいいや。もうちっと探してみる」って電話切られた。

「ムラカミサンチ」は探してもないよねー。

 

それで。また後日。

「プレゼントもってきたよ」って、本屋さんの袋を渡された。

 

わーい♡わーい♡

って、ビニールの袋の中覗いたら、ちゃんとラッピングされた本が入ってた。

なんか重いから、これ「村上さんのところ」じゃない気がするー、っておもったら。

「ムラカミサンチはやっぱなかったから、おっさんが表紙になってる方ね」

って、春樹おじさんのエッセイの本を買ってくれたの。

 

こっちは高いから、そのうちねー、そのうちねー、って「そのうち」がいつのことかもわかんないまま諦めてたから、ほんとはものすっごいうれしかった。

 

えー、うれしいー。
ほんとにうれしいー。

って、ほんとに言った。

 

きれいにラッピングされてたから、なんか開けるのもったいなくて袋覗きこんでただけだったら。

「ラッピング、ピンクとかきれいな色のにしようとおもったんだけど」
って、言われて。
  

もらったやつは、外国語がランダムに印刷されてる茶色のオシャレな紙の包装紙だったのね。

また「かわいい女子」のイメージでピンクとか言ってるねー、っておもったから、
「この包装紙、すごいオシャレだよー。こういうの好き」
って言ったら、

「オレもピンクってイメージじゃねーなー、って思って」
って、言った。

 

やっとわかってくれたんだー、っておもった。
そーそー、わたしはピンクってイメージじゃないでしょー、って。

ピンク色は好きだけど、ブルータスの「かわいげのあるピンク」はほんとにかわいらしいパステルピンクのイメージなんだよね。
そーいうふわふわしたかわいらしさのピンクは、わたしにはぜんぜん似合わないからねー。

 

「ほかに青系とか赤とかもっときれいな色のもあったんだけど、それもちがうなーとおもってさー。」 

って、ブルータス。

うんうん、って、聞いてるわたし。

 

「リボンももっときれいにかけてくれるって言うけど、そういうイメージじゃないしなー、っておもって」

って、言われたから、「あ、そーなの」っておもった。
かわいげのある女になれなれ言ってたのに、いきなり、きれいなリボンもいらない女になったんだー、っておもった。

 

もらったのはリボンみたいな飾りはなくて、茶色系の包装紙にオシャレなちいさいステッカーが一枚貼られてただけのシンプル。
なんかものすごい大人っぽいかんじのラッピング。 

 

わたしはすごい気に入ったラッピングだったけど、「リボンもいらない女」って言われると、なんかちょっと「('_')」ってなった。

 

「もっとおっさんっぽい包装にしてって、頼んだんだよね」

「……………。」

 

かわいげのある女のイメージ捨ててくれたとおもったら、いきなりおっさん扱い。

 

('_')

 

「……うん。このおっさんぽい色、好き」
って、わたしは言った。

「だろ。だってさー。ピンクはちょっとキモいかんじしたから、おっさんっぽい紙しかないっておもったんだよ」
と、力説するブルータス

 

ピンクはキモい、とかまで言われたよねー、わたし('_')


って、ブルータスの豹変を素直によろこんでいいのかモヤってたら。

 

「きれいなリボンほどいて、ピンクの紙やぶったら、こんなおっさんが出てきた、って、どうもオレはちがうだろ、っておもったんだよなー。包装紙やぶってこのおっさんが出てきても似合う色、って店員に言ったら、笑いながらこの紙選んでくれた」

って、ブルータスは真顔で話してくれた。

 

いちおう、ほかのきれいな色の包装紙でも試したんだって。
表紙をそれで隠して、さっと紙どけて春樹おじさんの顔がニュッとあらわれるイメージを、全種類の包装紙で試して、この茶色のにしたんだって。
店員さん、ものすごい笑ってたって。

 

それで、外国語の文字が散りばめられた茶色の紙がいちばん、春樹おじさんの顔がカッコよく登場したから、このおっさん紙にした、って説明をしてくれた。

 

「ほんとはさー。ピンクのにしたかったんだよ。花みたいにリボンかけてくれるっていうから、そういうの、オンナにあげるプレゼントってかんじじゃん。でもこの表紙がそれを許してくれなかった。おっさんに負けた。なんで誕生日にこんなおっさんの本欲しがるんだよ。だからかわいげないんだよ」

 って、ものすごいぶーぶー言われた。

 

ブルータスの「かわいげあるオンナ幻想」は変わってなかったよねー。

 

でも。
開けたときに中から春樹おじさん登場、っていうイメージに合う包装紙をいろいろ選んだ、っていうのがすごいおもしろかった。

リボンがいらないのはわたしじゃなくて、春樹おじさんだった。

 

そんなふうに本の包装紙を選ぶ人なんて、わたしははじめてだし。

 

だから、やぶかないようにきれいに包装紙開けて、この紙も本といっしょにとっとくことにした。
春樹おじさんを包むのにいちばん似合ってる紙、だからねー。

外国語文字の柄とオシャレな紙質は、ほんとに春樹おじさんのイメージに合う。

 

いろいろ、おもしろくてうれしいプレゼント、もらっちゃった♡

 

本のほかにも。
「本だけじゃつまんなかったから」
って、ものすっごいたくさん、ツムツムのちっちゃいぬいぐるみをくれた。
ちゃんと積めるの。

なんかいろいろ、わーい♡わーい♡

 

 

 

♪(^o^)♪