英語聞いて笑ってたじぶんにびっくりした日
まえから、日本語圏の人が英語をしゃべれるのって、あたまの中はどうなってるのかなー、ってナゾだった。
聞いた英語が脳内で翻訳されて、しゃべりたい日本語が脳内で英語に変換されるの?って。
でも、英語をしゃべれる日本人の人に聞くと、いちいち「変換」されるタイムラグがあるわけじゃないみたいで。
日本語はすらすら聞いたものがすぐに理解できて、しゃべりたいことがそのまますらすら出てくるけど。
英語もそんなふうになるのかなー、っていう感覚が、わたしにはまだ想像できてなかった。
複数の言語を理解する脳だと、そんなにきれいにそれぞれの言語にスイッチが切り替わるもんなの?
母国語と、あとから覚えた他国語は、脳の処理にどんなちがいがあるの?
そんなこと、わかんないままだった。
英語の勉強に、とおもって、いろいろ洋楽を聞いてる。
曲だけじゃなく、歌詞をがんばって聞き取れるように聞いてたから、聞き取りはかなりできるようになった。
わたしは単語の意味がいろいろわからなすぎて、聞き取れても「意味」までわかんないんだけど、とりあえず、英語ではなんて言ってるかは聞き取れてきた。
そんな練習をしてたんだけど、相変わらず、英語として耳で理解できるだけで、言語としてわたしの脳の中では意味をなさなかった。
それが、このまえ。
バイトに出勤するとき、カーラジオから流れてきたクイーンの、『I Was Born To Love You』って曲を運転しながらだらだら聞いてたら、あたまの中でちゃんと意味がわかって入ってきてるのに気づいてびっくりした。
歌詞ぜんぶじゃないけど。
でも、途中、フツーに日本語の歌を聞いてそのままを理解するみたいに、英語の歌詞を聞いてそのまま理解してたの。
(これ、カンタンな英語だもんね)
だけど、いままでは、英語で聞くと、英語のスペルを脳でいったん一時保存して、そこから「意味」をかんがえて、意味がわかる単語がいくつかあれば「こんなこと言ってるのかな」って「見当」つけてた。
それなのに、そのときのクイーンは、そうやってあたまの中でかんがえる作業が一切なかったの。
聞いた瞬時に歌詞の意味がわかって、そのことになにも違和感ないまましばらく聞いてて、「え?わたし、いま、英語理解してる?」ってびっくりしたんだよね。
そしたら、今夜はラジオで。
ゴルチエさんと佐藤オオキさんの英語インタビューが流れてて。
ゴルチエさんはものすっごーーーーーーい早口で、それにつられるように佐藤オオキさんもものすごい流暢な英語で早くしゃべってて。
それなのに、ほとんどの意味がわかったんだよね。
ゴルチエさんがものすっごい熱く語ってる話の意味が、フツーにあたまにはいってきたの。
そこに佐藤オオキさんが、英語でいろいろ聞いて。
その意味もなんとなくわかって、そこにものすっごーーーーーーい早口で応えるゴルチエさんの回答がわりと理解できて。
くすっと笑った箇所があって、佐藤オオキさんもそのぶぶんであとでおなじようなコーフンを日本語で解説してたけど。
英語でわたし、その瞬間にタイムラグなしで笑えたの。
日本語の訳のまえに。
ゴルチエさんの話はものすごいおもしろくて、わたしはずっとニヤニヤ笑いながら聞いてた。
ぎゃー。
わたし、英語、理解してるーーー。
って、ものすっごいコーフンした。
でも残念ながら、だからってほかの英語もそんなふうに理解できる、ってわけじゃないけど。
じぶんでもわかんないんだけど、理解しやすい英語と、英語のままの英語とある。
それは、わたしが意味のわかる単語が少なすぎるからだとおもう。
もっと日常で使われる単語ぐらいはすらすらわかるようになったら、わたしは聞き取りはOK、っていう気がした。
けっこうクセのある英語も聞き取れるようになってきたんだよねー。
ゴルチエさんの英語はフランス語っぽい発音するよね。
ただ、わたしは不登校がひどすぎて、ちゃんと学校で英語の授業を受けてない。
基礎的な文法がぜんぜんわかってない。
(文法がわかってないのは日本語も、だけど)
形容詞と動詞と名詞ぐらいはわかるけど、副詞とか助動詞の意味がいまもわかんない。
文法の解説はネットで調べたりするけど、こういう解説はわたしの脳がおかしくなって、びっくりするぐらいぜんぜん理解できないの。
英語は聞いてるだけだと、文法がぜんぜんわかってなくてもなんとなく意味がわかるのはなんでだろ。
文法がぜんぜんわかんないから、じぶんで英文をつくることはできない。
お店で英語のお客さんが来ると、わたしは単語を並べて、あとは身ぶりとか絵とかで意味を補ってる。
あっちの言うことはわかるんだけどね。
あたまのわるい人が覚えやすい文法の勉強の仕方って、なにをすればいいんだろ。
中学生用の参考書がいちばんいいのかな。
じぶんで読めて聞き取れてしゃべれるようになったら、世界が一気に膨張するよねー。
インターネットしてても、英語がもっとすらすら読めたら、Wikipediaだって英語のほうがおもしろかったりするし、海外の個人ブログもいろいろ読んでみたいし。
さいきん外国人がたくさん入り込んできてる地元でも、しゃべれたらいろんな外国人としゃべれる機会はいくらでも見つけられる。
とにかく。
「英語を理解する」っていう感覚が少しだけわたしのあたまで進化してわかってきたのが、ちょっと感動だった。
前回のピグライフのイベで、わたしがぜんぜん手の届かなかったクリア報酬のどんぐりの木の中に入ってみた。
(これは公式の庭の見本)
じぶんのお庭にじぶんのピグを置きっぱなしにしてネットをうろついてることしょっちゅうあるけど、この木の中にこんなふうに置いてったら、お庭に来た人、ものすっごいギョッとするはず、って思っちゃう。
それかんがえただけでも、この「入れる」木、ものすっごい欲しかったよー。