はやぐいムシとのろのろニンゲン
日記みたいなもの。
◆なんかすごいもの見た。
夜、死にかけたセミが庭の地面に落ちてきて。
仰向けに転がって、ときどきジジジって言ってるだけで。
もうじき死んじゃうね、っておもいながら通ろうとしたら。
そこに、ものすっごーいおっきなカマキリが飛び乗ってきた。
わたしの開いたてのひらよりちょっとちいさいぐらいの太ったカマキリねー。
たぶん雌。
前脚でセミの翅を大の字状におさえこんで、ジジジって動こうとするセミに馬乗りになって、胴体に齧りついたの。
胴体の真ん中をもぐもぐ食べだして、セミはそこで絶命。
胴体の中をだいたい食べ終わると、こんどはセミを立てて、翅をバリバリ音たてて毟りだした。
脚も一本一本、キシッ、キシッ、ってものすごいブキミな音たてて毟ってって。
セミを解体し終わると、あたまのぶぶんを食べて、それから翅と脚もキチッキチッって音たてて食べて、あっというまに完食。
もうちょっと明るいとこだったら動画に撮りたかったぐらい。
地面に残ったのは、セミの翅と脚のカケラぐらいで、これはたぶん夜が明けたら、鳥がつつくか、アリが運んでいっちゃうとおもう。
◆ここまで書いたら時間がなくなっちゃったから、これでおしまい。
セミのことしか書くことがない一日、みたいだよねー。
だいたいそんなかんじだけど。
夕方から急にナゾの腹痛に襲われてる。
内臓がいたいんじゃなくて、たぶん筋肉だとおもう。
熱が出る前兆みたいな気がする。
いろいろ体調がおかしくなってきてて、検査とかもしてるけど。
お金なくて結果聞きに行けてない。
(検査はものすごい脅されて仕方なくやった)
結果聞きに行けるの11月ぐらいになりそう('_')
◆お店のバイトは辞めどきかなー、っておもってる。
ノン子さんがほんとにぜんぜんじぶんの仕事してくれなくなっちゃって。
そうじゃなくても、わたしたちの時間帯、おばさんオーナーの嫌がらせで、ものすっごい仕事増やされてるのに。
(朝のお気に入りのおばさんたちの、あまりきれいじゃない作業をいろいろこっちにまわされてるの)
ノン子さんはわたしとしか組まないから、ほかの人が注意してくれることもなくて。
わたしが「これやってくださいー」って言うと、思いっきりムシしてどこか消えちゃう。
('_')
いちいちあたまにきても、怒りのエネルギーがもったいないから、わたしはもうワンオペだとおもって黙々やってるけど。
物理的にわたしひとりじゃムリなんだよね。
次の時間帯の人から作業残さないで、って怒られたから、「わたしじゃないんです」って言ったけど、「ふたりの責任。ノン子さんにはあなたから注意しなさい」って言われる。
だけど、わたしの注意はきれいにムシされちゃうよー。
わたしのほうがノン子さんより「後輩」だから、強く出れない。
でも、残業はしちゃダメだから、作業を残して「帰れ」って言われて。
それで次の日、作業残したことを、わたしだけ怒られて。
(もうだれもノン子さんには注意しないの。ひとつ注意すると100言い返されるから、なんだってー)
「ノン子さんー。わたしたちの時間帯はいつも仕事残して怒られちゃってるから、作業の流れ、見直しましょー」
って、「注意」じゃなくて、「ふたりで決める」って形で持ちかけてみたけど。
「手が空いているほうがやればいいじゃないですか」
って言われちゃった。
手がー空いてるのはーノン子さんのーほーよー
わたしはーいつもーやることーだらけでー一瞬のーヒマもーないのよー
って、ミュージカルのよーに歌って答えたくなったけど。
「はい」
って、言っただけだった。
物理的に終わらないから、仕方ないから早く出勤してじぶんの仕事を片づけてた。
早出の出勤登録は怒られるから、サービス早出、ね。
そしたら、それがバレてすごい怒られた。
だから、作業量が多すぎてとても時間内に間に合わないことを説明してみたけど。
「それは工夫してやってください」
って言われた。
ノン子さんが好きじゃない作業はぜんぶわたしがやって、カンタンな作業を「お願いしていいですかー」ってお願いしよーとすると、だいたいフロアにいないの。
どこに消えちゃってるのか、探してる時間もないからねー。
レジが混んでもあらわれないときがあって、それも「レジ並ぶのはまずいから」って言ってみたけど、「わかってますよ」って言われるだけ。
違う時間の人から、いろいろ「ちゃんとやって」っていう注意がわたしに集中する。
廃棄漏れがあるとか、おでんの仕込みが遅いとか、肉まんの数が指示通りじゃないとか、ポットのお湯が交換されてないとか。
それをぜんぶメモして、わたしたちの時間帯の連絡ボードに貼っておくけど。
それ見てるの、わたしとピチ子さんだけ。
「すみません。わたし、とてもおでんまでやれないから、おでんのお湯入れててくれますか」
ってお願いすると、お湯を入れてくれた。
お湯を給湯器から注いだ状態にしてくれたのね。
そして、そのまま姿消しちゃったから、おでんの鍋からお湯が溢れて、床が濡れて、お湯を規定量まで捨てて、床をきれいにする作業がわたし、増えた。
('_')
こんなに仕事したくないなら辞めてくれないかなー、って毎日おもってた。
でも、
「他人を変えることはできない」
って、テロップがあたまの中に出る。
「じぶんが変わりなさい」
って、テロップのつづきが流れてくる。
おう、こんなとこ辞めてやらー。
って、背中のおじさんが悪態でテロップに応えた。
なんで、あんなに仕事しなくなっちゃったんだろ(;_;)
オーナーとかにいろいろ腹がたってるのはわかるけど。
その反発は、オーナーにやってよー。
わたしにやらないでよー(;_;)